電力が自由化されて新電力が注目されています。
四国電力は1951年からある電力会社ですが、電力自由化に伴って東京や近畿地方でも電力の契約が可能になりました。
今回は四国電力の電気料金プランや口コミ、メリット・デメリットをご紹介します。
四国電力について知る
関東や関西地方の方にはあまり聞きなれない
四国電力。
まずは四国電力という電力会社についてご紹介します。
四国電力とは?
四国電力は1951年に設立された電力会社です。
香川県の高松氏に本社があり、電力自由化までは四国地方に電力を供給する電力会社でした。
四国電力の基本情報を示します。
運営会社 | 四国電力 |
所在地 | 香川県高松市丸の内2番地5号 |
代表者 | 取締役社長 佐伯 勇人 |
担当部署 | お客様窓口 |
公式ホームページ | http://www.yonden.co.jp/ |
お問い合わせ用URL | http://www.yonden.co.jp/corporate/b_esta/index.html |
お客様窓口は各支店へ電話をすることになるので、ご自宅から近い支店をこちらからチェックしてみてください。
いくつかの支店の電話番号をご紹介しておきます。
お住いの地域 | 支店名 | サービス区域 | フリーダイヤル | 電話番号 |
香川県 | 香川支店 | 高松市(国分寺町を除く)、三木町 | 0120-410-761 | 087-864-3700 |
愛媛県 | 愛媛支店 | 松山市、東温市、伊予市、松前町、砥部町、久万高原町 | 0120-410-452 | 089-941-6111 |
徳島県 | 徳島支店 | 徳島市、鳴門市、小松島市、勝浦町、上勝町、佐那河内村、石井町(全域)、神山町、松茂町、北島町、藍住町、板野町、吉野川市、阿波市、上板町 | 0120-564-552 | 088-622-7121 |
高知県 | 高知支店 | 高知市、土佐市、須崎市一部、いの町、日高村、土佐町、本山町、大豊町、大川村、南国市、香南市、香美市 | 0210-410-430 | 088-822-9211 |
サービス区域によって問い合わせ先となる支店は異なります。
公式ホームページより支店を確認してみてください。
また、電話の受付時間や支店の営業時間もご紹介します。
曜日 | 時間 | 休業日 | |
電話受付時間 | 月曜日~土曜日 | 8:40~17:20 | 日曜日、祝日、
年末年始(12/29~1/3) |
営業時間 | 月曜日~金曜日 | 9:00~17:00 | 土曜日、日曜日、祝日、
年末年始(12/29~1/3) |
休業日などもありますので、問い合わせの際には注意が必要です。
また東京・関西エリアの方には、電話やメールでお問い合わせが可能です。
メール | 公式ホームページ問い合わせフォーム |
電話 | 0120-410-761 |
受付時間は、月曜日~金曜日、8:40~17:20となります。
四国電力の契約可能エリア
四国電力は電力自由化に伴って、関東エリアと関西エリアで電力契約が可能になりました。
エリア | 地域 |
四国エリア | 徳島県、高知県、愛媛県(一部を除く)、香川県(一部を除く) |
関東エリア | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東) |
関西エリア | 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除く)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 |
住んでいるエリアによって申し込めるプランが限定されますが、四国・関東・関西で契約が可能です。
契約可能エリアを拡大中のため、これから契約可能なエリアが増えていくことが予想されます。
四国電力の料金プラン
電力会社を選ぶ際に最も気になるのは、
電気料金プラン
ですよね。
電気料金がどれだけ安くなるのか
を皆さん気にしています。
四国電力の電気料金プランについてご説明します。
エリアによって契約できるプランが異なる
四国電力は住んでいるエリアによって、契約できるプランが異なります。
ご自身が住んでいる地域では、どのプランで契約ができるのか
しっかりと確認してください。
四国エリア | 関東エリア | 関西エリア | |
一般家庭向け | 従量電力A | ||
電気使用量が多い
家庭向け |
おトクeプラン | ||
1か月の電使用量
100kWh以上の家庭向け |
パールプラン | ||
1か月の電使用量
200kWh以上の家庭向け |
ブループラン | ブループラン | |
1か月の電使用量
300kWh以上の家庭向け |
オリーブプラン | オリーブプラン | |
1か月の電使用量
500kWh以上の家庭向け |
オレンジプラン | オレンジプラン | |
商店や店舗、事務所などの事業者向け | 従量電灯B | イエロープラン | イエロープラン |
エリアによって契約できるプランが異なり、同じ事業所向けのプランでもエリアによってプラン名が異なります。
契約前にしっかりと契約できるプランを確認しましょう。
電気料金プラン【四国エリア編】
四国エリアで契約ができる
- おとくeプラン
- 従量電灯A
の電気料金を、東京電力の電気料金と比較します。
まずは基本料金です。
契約アンペア | 東京電力 | 四国電力 | |||
従量電灯B | おとくeプラン | 従量電灯A | |||
10A | 280.8 円 | 0 円 | (-280.8 円) | 0 円 | (-280.8 円) |
15A | 421.20 円 | (-421.20 円) | (-421.20 円) | ||
20A | 561.60 円 | (-561.60 円) | (-561.60 円) | ||
30A | 842.40 円 | (-842.40 円) | (-842.40 円) | ||
40A | 1,123.20 円 | (-1,123.20 円) | (-1,123.20 円) | ||
50A | 1,404.00 円 | (-1,404.00 円) | (-1,404.00 円) | ||
60A | 1,684.80 円 | (-1,684.80 円) | (-1,684.80 円) |
四国電力は、基本料金ではなく最低料金となっています。
最低料金は電気使用量が11kWh以下の時に発生する料金で、基本料金はかかりません。
1か月の電気使用量が11kWh以上の場合には、使用した電気の分だけ料金が発生します。
次に電力量料金を比較します。
電力量料金 | 東京電力 | 四国電力 | |
従量電灯B | おとくeプラン | 従量電灯A | |
11kWh以下 | 19.52 円/kWh | 403.92円 | 403.92円 |
120kWh以下 | 20.00 円/kWh
(+0.48 円/kWh) |
20.00 円/kWh
(+0.48 円/kWh) |
|
120kWh~300kWh | 26.00 円/kWh | 26.50 円/kWh
(+0.50 円/kWh) |
26.50 円/kWh
(+0.50 円/kWh) |
300kWh以上 | 30.02 円/kWh | 27.79 円/kWh
(-2.23 円/kWh) |
29.95 円/kWh
(-0.07円/kWh) |
電力量料金は四国電力の方が高くなる傾向にありますが、基本料金がかからないため電気料金は安くなる場合が多いです。
電力会社として知名度の高い東京電力と比較しましたが、東京電力は関東エリアを中心とした電気供給を行っています。
東京電力は四国エリアでは契約ができませんので、参考程度に比較してみてください。
電気料金プラン【関東・関西エリア編】
関東・関西エリアで契約可能なプランは、
- パールプラン(関東エリアのみ)
- ブループラン
- オリーブプラン
- オレンジプラン
の4種類です。
それぞれのプランでは、契約アンペアが限定されています。
プラン | 20A以下 | 30A | 40A | 50A | 60A |
パールプラン | 〇 | 〇 | |||
ブループラン | 〇 | 〇 | |||
オリーブプラン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
オレンジプラン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
〇と記載したアンペアでのみ契約が可能となります。
契約したいアンペア数で、どのプランが契約可能かどうか
確認してみてください。
次にそれぞれのプランの電気料金についてご紹介します。
定額料金 | 電力量料金 | |||
パールプラン | 100kWhまで | 2,400円 | 100kWh以上 | 26.30 円/kWh |
ブループラン | 200kWhまで | 5,000 円 | 200kWh以上 | 28.30 円/kWh |
オリーブプラン | 300kWhまで | 7,800 円 | 300kWh以上 | 28.30 円/kWh |
オレンジプラン | 500kWhまで | 13,000円 | 500kWh以上 | 27.50 円/kWh |
四国電力の電気料金プランは、定額料金制となっています。
どれだけ使用しても、決まった電気量までは一定の料金で使用できるということです。
では、東京電力と比較するとどのくらいお得なのでしょうか。
契約アンペア
と 電気使用量 |
東京電力 | 四国電力 | ||
プラン | 料金 | プラン | 料金 | |
20A契約
200kWh使用 |
従量電灯B | 4,983.60 円 | ブループラン | 5,000円
(+16.4 円) |
30A契約
200kWh使用 |
従量電灯B | 5,264.4 円 | ブループラン | 5,000円
(-264.4 円) |
20A契約
300kWh使用 |
従量電灯B | 7,583.6 円 | オリーブプラン | 7,800 円
(+216.4 円) |
30A契約
300kWh使用 |
従量電灯B | 7,864.4 円 | オリーブプラン | 7,800 円
(-64.4 円) |
実際に東京電力と四国電力の電気料金を比較すると
- 20A以下では東京電力が安い
- 30A以上では四国電力が安い
という傾向にあります。
実際に
「私はどのプランがいいの?」
「どのくらい安くなるの?」
と思った方は、ぜひ一度四国電力の最適料金プランシミュレーションを利用してみてください。
- 自分に合ったプラン
- どのくらい電気料金が安くなるのか
簡単にチェックすることができます。
四国電力のメリット・デメリット
四国電力の
- メリット
- デメリット
についてご紹介します。
契約前には、メリットだけでなくデメリットをしっかりと確認しておくことで
「こんなはずじゃなかった・・・」
という事態を防ぐことができます。
メリット
メリットとしては、4つです。
メリット①:よんでんポイント
四国電力には”よんでんポイント”というポイント制度があります。
- WEBで電気使用量を確認する
- ”よんでんすごろく”をする
など独自のシステムを利用することで、ポイントが貯まります。
貯めたポイントは
- 四国の名産品
- 商品券
- 他のポイント
など、さまざまなものと交換ができます。
メリット②ありがとう割り
ありがとう割りは2017年に始まった割引サービスです。
割引が適用されるプランで契約するだけで、1年間に1回電気料金が1,032円割引されます。
割引適用プランは、
- おトクeプラン
- ホリデーeプラン
- スマートeプラン[タイプL+]
- スマートeプラン[タイプH+]
- 時間帯別eプラン
- 季節別時間帯別電灯(電化Deナイト)
- 時間帯別電灯(得トクナイト)
- ピークシフト型時間帯別電灯
- スマートeプラン[タイプL]
- スマートeプラン[タイプH]
に限定されるので、注意してください。
メリット③くりこし割
東京・関西エリアを対象にした新割引サービス”くりこし割”が、2018年10月から始まりました。
料金プランごとに設定された電気使用量を下回った際、使わなかった電気量の代金を翌月の電気料金から割引するサービスです。
くりこし上限金額は設定されていますが、使わなかった分を割引してくれるのでとてもお得な割引サービスになります。
メリット④生活トラブル駆けつけサービス
2017年に始まった新しいサービスで、家庭で起こったトラブルに365日24時間対応してもらえます。
例えば
- 鍵をなくしたから家の鍵を開けてほしい
- トレイが詰まってしまった
- 窓ガラスが割れた
などのトラブルに対応してくれます。
専用番号に電話するだけで、駆けつけてくれます。
サービス利用料の一部、2000円を四国電力が負担してくれるサービスです。
デメリット
デメリットを3つご紹介します。
デメリット①信頼度
四国電力は四国エリアでは知名度の高い電力会社であり、信頼もされています。
一方で、関東・関西エリアの方からすると
「始めて聞いた電力会社名」
「四国に支店があるけど、東京の方でトラブルが起きたらどうするの?」
など不安の声もあります。
デメリット②定額システム
電気料金プランについては紹介しましたが、四国電力は定額の料金体制をとっています。
一定の電気使用量までは、一定の料金という電気料金プランです。
これは電気使用量が少なくなると割高になってしまうケースがあるので、料金プランを事前によく検討する必要があります。
現在は関東・関西エリアで使わなかった分は翌月に割高をするサービス”くりこし割り”が適用されるため、
「切り替えて電気料金がかなり高くなった」
ということは少ないようです。
デメリット③環境面
四国電力は二酸化炭素排出量が多い傾向があります。
- 東京電力の130.2%
- 関西電力の127.9%
と言われており、四国電力は二酸化炭素の排出量が多い電力会社と言えます。
環境面も気にしたい方は、二酸化炭素排出量もチェックしてみるといいかもしれません。